DNA複製の開始は、開始の引き金となる複製前複合体の形成に依存する多段階プロセスである。これらの複合体の形成に必要なタンパク質の中に、起点認識複合体(ORC)タンパク質がある。ORCタンパク質は複製起点に特異的に結合し、そこでさらなる開始因子の集合のための足場となる。ヒトのORCサブユニット1〜6は、精巣などの増殖細胞や組織の核に発現している。ORC1とORC2はどちらも細胞周期を通して同程度の濃度で発現しているが、ORC2だけがクロマチンに安定に結合したままである。ORC4とORC6も細胞周期を通して常に発現している。ORC2、ORC3、ORC4、ORC5はコア複合体を形成し、その上にORC6とORC1が集合する。このコア複合体の形成は、ORCタンパク質が哺乳類細胞のG1-S転移において重要な役割を果たしていることを示唆している。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
ORC6 抗体 (D-4) | sc-390490 | 200 µg/ml | $316.00 | |||
ORC6 (D-4): m-IgG Fc BP-HRP Bundle | sc-540806 | 200 µg Ab; 10 µg BP | $354.00 | |||
ORC6 (D-4): m-IgG1 BP-HRP Bundle | sc-542381 | 200 µg Ab; 20 µg BP | $354.00 |