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副甲状腺ホルモン(PTH)はパラチリンとも呼ばれ、84アミノ酸の一本鎖ペプチドで、様々なメカニズムでカルシウムの血中濃度を上昇させることにより、カルシウム代謝を調節する機能を持つ。PTHは骨形成を刺激し、ラットやヒトの骨量と骨強度を増加させる。PTH分子内では、必須活性は分子のアミノ末端の最初の34個のアミノ酸に関連している。PTHをコードする遺伝子はヒト染色体11p15.3-p15.1にマップされている。副甲状腺ホルモン関連タンパク質(PTH-rP)は、PTHと構造的に関連した自己分泌因子であるが、副甲状腺細胞でのみ合成されるPTHとは異なり、PTH-rPはいくつかの細胞型で合成される。PTH-rPは、乳腺や歯の形成過程において、軟骨内骨の発達や上皮間葉相互作用を制御している。ヒト肺癌細胞株の培養液から単離されたPTH-rPは、悪性腫瘍の体液性高カルシウム血症として特徴づけられるPTH様作用を生じる。PTH-rPをコードする遺伝子はヒト染色体12p12.1-p11.2にマップされる。PTHとPTH-rPはともにビタミンDとステロイドホルモンによって制御され、特異的なPTH/PTH-rPレセプターに優先的に結合した後、PKCの活性化を介してアデニル酸シクラーゼまたはPLCβを活性化する。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
PTH 抗体 (5A7) | sc-69930 | 100 µg/ml | $316.00 |