SIRT6 抗体 (6C9-D10-D3) は、マウス、ラット、ヒトのサンプル中の SIRT6 をウェスタンブロッティング (WB)、免疫蛍光 (IF)、免疫組織化学などのアプリケーションで検出するマウスモノクローナルIgG抗体です。SIRT6はSIR2L6とも呼ばれ、NAD+依存性ヒストンH3リジン9(H3K9)脱アセチル化酵素として機能することで、細胞プロセスにおいて重要な役割を果たす355アミノ酸タンパク質です。この酵素活性は、テロメアクロマチンの調節に不可欠であり、DNA修復メカニズムに影響を与え、テロメアの長寿に寄与することで、細胞老化とゲノムの安定性に影響を与えます。SIRT6の核局在は、クロマチンとの直接的な相互作用を可能にし、遺伝子発現の制御とテロメアの完全性の維持を促進します。さらに、SIRT6は亜鉛を補因子として結合し、選択的スプライシングにより4つのアイソフォームが存在し、さまざまな生物学的文脈における機能的多様性と制御メカニズムを提供します。重要な細胞機能を調節する能力を持つ抗SIRT6抗体(6C9-D10-D3)は、ゲノムの安定性と寿命の制御を研究する研究者にとって不可欠なツールとなります。
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SIRT6 参考文献:
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