CREB-1(cAMP応答エレメント結合タンパク質1)は細胞内転写因子である。主に、PKA(プロテインキナーゼA)、PKC(プロテインキナーゼC)、MAPK(ミトジェン活性化プロテインキナーゼ)などの様々なキナーゼによるセリン残基のリン酸化によって活性化される。CREB-1活性化剤として知られている化学物質のクラスは、直接的または間接的に、活性化のこのメカニズムに関与する。例えば、フォルスコリンとイソプロテレノールはアデニル酸シクラーゼの強力な活性化剤であり、細胞内のcAMPレベルを上昇させる。上昇したcAMPはPKAを活性化し、PKAはCREB-1を直接リン酸化する。レスベラトロールとクルクミンは異なる経路で作用する。レスベラトロールはサーチュイン経路で、クルクミンはERK経路で、どちらもCREB-1のリン酸化に至る。PMAはPKCを活性化することで別の経路をとり、それがMAPKの活性化とそれに続くCREB-1のリン酸化につながる。
カフェイン、ロリプラム、IBMXのような他の化学物質は、ホスホジエステラーゼを阻害することによって作用し、その結果、cAMPレベルが上昇し、PKAを介してCREB-1が活性化される。エピネフリンとノルエピネフリンはβアドレナリン受容体に作用し、これもcAMPレベルの上昇とCREB-1の活性化をもたらす。ゲニステインはチロシンキナーゼを阻害し、cAMPレベルを上昇させ、PKAを活性化し、その後CREB-1をリン酸化する。アニソマイシンは、CREB-1をリン酸化するJNK経路を活性化するという点でユニークである。したがって、CREB-1活性化因子は、化学構造だけでなく、CREB-1活性化に至るメカニズムも多様であり、それぞれが異なる細胞経路を調節して、CREB-1の活性化という同じエンドポイントを達成している。
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| 製品名 | CAS # | カタログ # | 数量 | 価格 | 引用文献 | レーティング |
|---|---|---|---|---|---|---|
Anisomycin | 22862-76-6 | sc-3524 sc-3524A | 5 mg 50 mg | $97.00 $254.00 | 36 | |
アニソマイシンはJNK経路を活性化し、CREB-1をリン酸化する。 | ||||||
IBMX | 28822-58-4 | sc-201188 sc-201188B sc-201188A | 200 mg 500 mg 1 g | $159.00 $315.00 $598.00 | 34 | |
IBMXはホスホジエステラーゼを阻害し、cAMPレベルを上昇させ、CREB-1の活性化に寄与する。 | ||||||