胚性幹細胞は、3つの胚性生殖細胞層すべてに分化する可能性を維持しながら、試験管内で未分化のまま無期限に増殖する能力を持つ。未分化のヒト胚性癌(EC)細胞は奇形癌の幹細胞であり、Stage Specific Embryonic Antigens SSEA-1とSSEA-3、TRA-2-39、TRA-2-54、高分子量糖タンパク質TRA-1-60とTRA-1-81の発現によって特徴づけられる。さらに、SSEA-1、SSEA-3およびSSEA-4は、胚性幹細胞(ES)および胚性生殖細胞(EG)を特徴づけるマーカーである。特に、ヒトES細胞株H7からの未分化細胞は、SSEA-3、SSEA-4、TRA-1-60、TRA-1-81を発現するが、SSEA-1は発現しない。インターフェロンは、EC細胞の増殖や分化を阻害することなく、SSEA-3とSSEA-4の発現を誘導する。
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SSEA-3抗体(MC-631) 参考文献:
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- 着床前マウス胚におけるステージ特異的抗原SSEA-1、SSEA-3、SSEA-4、Le(Y)の発現には、複合型N-型糖鎖やコア1由来のO-型糖鎖は必要ない。 | Williams, SA. and Stanley, P. 2009. Glycoconj J. 26: 335-47. PMID: 18773292
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- 多系統分化ストレス耐久性(MUSE)細胞の幹細胞性と系列コミットメントにおけるスフィンゴ糖脂質SSEA-3とFGF2の役割。 | Aprile, D., et al. 2023. Cell Prolif. 56: e13345. PMID: 36225120