RXRβ 抗体 (13-17) は、マウス、ラット、ヒトのサンプル中の RXRβ を検出するマウスモノクローナル IgG1 抗体です。ウェスタンブロッティング (WB)、免疫沈降 (IP)、免疫蛍光 (IF)、および酵素免疫測定法 (ELISA) などのアプリケーションに使用できます。レチノイドX受容体ファミリーの一員であるRXRβは、細胞分化、成長、胚発生など、さまざまな生物学的プロセスに不可欠なレチノイン酸の効果を媒介する上で重要な役割を果たしています。RXRβは主に核内に存在し、レチノイドシグナルに応答して遺伝子発現を調節する転写因子として機能します。 RXRβが核内に存在することで、特定のDNA配列と相互作用し、レチノイン酸受容体(RAR)などの他の核内受容体とヘテロダイマーを形成することが可能となり、これにより標的遺伝子の転写が促進または抑制されます。これらの複合体の形成は、代謝プロセスや発達経路に関与する遺伝子を適切に制御するために重要であり、細胞の恒常性を維持し、ホルモンシグナルに応答するRXRβの重要性を際立たせています。抗RXRβ抗体(13-17)は、レチノイドシグナル伝達の複雑なメカニズムや、健康と疾患との関連性を研究する研究者にとって、非常に貴重なツールとなります。
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RXRβ抗体(13-17) 参考文献:
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