最近同定された3種類のセリン・スレオニンキナーゼアイソフォーム(αPAK p68、βPAK p65、γPAK p62)は、フェロモンシグナルに関与するS. cerevisiaeのキナーゼSTE20と高い配列相同性を示すことが示された。α、βおよびγPAKアイソフォームは、活性型GTP結合状態でRac1およびCdc42と特異的に複合体化し、内在性GTPase活性を阻害して自己リン酸化に導く。いったんリン酸化され、Rac/Cdc42に対する親和性が低下すると、PAKアイソフォームは複合体から解離して下流の基質を求めるようになる。そのような推定基質の一つがMEKキナーゼであり、JNKシグナル伝達経路に関与するMEK4の上流エフェクターである。PAKアイソフォームはRac1やCdc42とはGTP依存的に相互作用するが、Rhoとは相互作用しない。PAK4は前立腺、精巣、結腸で高発現している。PAK4はGTP結合CDC42と強固に相互作用するが、GDP結合CDC42とは相互作用せず、RACとは弱く相互作用する。PAK4はリン酸化と自己リン酸化を行い、JNK経路も活性化する。PAK4と活性化CDC42の共発現は、アクチンに富むフィロポディア突起の持続的形成を誘導し、PAK4が重合したアクチンクラスターやゴルジ体のβコートタンパク質と共局在化する。PAK4をコードする遺伝子はヒトの19番染色体にマップされている。
Alexa Fluor® はMolecular Probes Inc., OR., USAの商標です。
LI-COR® and Odyssey® はLI-COR Biosciencesの登録商標です。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
PAK4 抗体 (B-6) | sc-393367 | 200 µg/ml | $316.00 | |||
PAK4 (B-6): m-IgG Fc BP-HRP Bundle | sc-540899 | 200 µg Ab; 10 µg BP | $354.00 | |||
PAK4 (B-6): m-IgG1 BP-HRP Bundle | sc-542451 | 200 µg Ab; 20 µg BP | $354.00 |