卵巣癌関連抗原抗体(OV632)は、免疫蛍光(IF)法およびフローサイトメトリー(FCM)法により、ヒト由来の卵巣癌関連抗原を検出するマウスモノクローナルIgG2b抗体です。 卵巣癌関連抗原抗体(OV632)は、非結合体としてもご利用いただけます。卵巣がん関連抗原は、卵巣における細胞の悪性増殖を特徴とする疾患である卵巣がんの診断と治療において重要な役割を果たします。卵巣がん関連抗原は、卵巣がんにおいて選択的に過剰発現するタンパク質であるヒト葉酸受容体α(FR-α)と関連しているため、特に重要です。FR-αの過剰発現は卵巣がんの特定に役立つだけでなく、FR-αが葉酸の取り込みに関与しており、DNAの合成と修復に不可欠であることから、治療の標的となる可能性もあります。卵巣がん細胞におけるFR-αの存在は、腫瘍の増殖を促進し、特定の治療に対する耐性を生じさせる可能性があるため、FR-αは現在進行中の研究および臨床応用において重要な焦点となっています。抗卵巣癌関連抗原抗体(OV632)は、これらの抗原を特異的に標的とし、卵巣癌の早期発見と標的療法の開発の両面において非常に有用なツールとなります。最終的には、患者の予後の改善に貢献します。
試験・研究用以外には使用しないでください。 臨床及び体外診断には使用できません。
Alexa Fluor® はMolecular Probes Inc., OR., USAの商標です。
LI-COR® and Odyssey® はLI-COR Biosciencesの登録商標です。
Ovarian Carcinoma-associated Antigen抗体(OV632) 参考文献:
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