炎症性サイトカインであるインターロイキン17(IL-17)は、活性化T細胞によって産生され、強力な細胞応答を引き起こす。IL-17はジスルフィド結合したホモ二量体糖タンパク質として分泌される。ヒトIL-17ホモログIL-17Eは、IL-17レセプターホモログ1としても知られるEV127/IL-17BRのリガンドである。IL-17EはNF-kBの活性化を誘導し、炎症性ケモカインIL-8の産生を刺激する。さらに、IL-17Eはヒト関節軟骨に対して異化活性を有する。IL-17Eは、炎症および免疫反応の重要なメディエーターであると考えられるユニークな多方向性サイトカインである。IL-17のもう一つのホモログであるIL-17Fは、活性化CD4(+)T細胞と活性化単球にのみ発現する分泌型サイトカインである。IL-17FはIL-6、IL-8、顆粒球コロニー刺激因子などの他のサイトカインの産生を刺激し、軟骨マトリックスのターンオーバーを制御する。
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IL-17E抗体(4H194) 参考文献:
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