C型肝炎(Hep C)は、フラビウイルス科に属する小型のエンベロープ型一本鎖ポジティブセンスRNAウイルスである。ウイルスの感染は、感染者の血液が非感染者の体内に入ることによって起こる。Hep Cは主に肝臓の肝細胞内で複製し、循環するHep C粒子は表面の受容体に結合してこれらの細胞に侵入する。Hep Cは急速に複製され、感染者では毎日約1兆個の粒子が生成される。Hep CのRNAポリメラーゼはプルーフリーディング機能を持たないため、ウイルスは非常に高い突然変異率を示し、宿主の免疫系から逃れやすくなる。Hep Cに感染すると、ほとんどの人が慢性感染症、肝硬変、肝細胞がんになる。Hep C cAgとして知られるHep Cのコアタンパク質は、異なるウイルス遺伝子型間でよく保存されており、結合組織成長因子とTGFβ1をアップレギュレートすることにより、肝線維化に寄与している可能性がある。
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Hep C cAg抗体(C8-48) 参考文献:
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