Hep B Pol(B型肝炎ポリメラーゼ)タンパク質は、Hep B RNAゲノムの転写を促進する酵素であり、形成中のウイルス・キャプシド内に見られるdsDNAへの転写を促進する。Hep B Polは、DNAとRNAの両方の鋳型をコピーする能力と、DNA-RNAヘテロ二重鎖からRNA鎖を除去する能力を有しているため、複数の機能を果たす。Hep B Polはプレゲノム(pg)RNAとともに連続したコアシェルによってカプセル化されている。ここで、Hep B Polタンパク質がpgRNAのεループに結合することにより逆転写が開始される。この反応は、Hep B Polタンパク質がマイナス(-)センスDNA鎖に共有結合することでプライミングされ、それが完全な鎖に伸長された後、プラス(+)鎖が合成される。Hep B Polタンパク質は、宿主細胞から採取したHSP 70とHSP 40によって活性化され、様々な逆転写酵素阻害剤によって不活性化される。Hep B Polは、ヘパドナウイルスに特異的な末端タンパク質ドメイン(TP)を含んでいる。
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