翻訳は、リボソームといくつかの関連タンパク質因子によって、開始、伸長、終結という3つの連続したステップを経て行われる。タンパク質合成の終結は、リボソームA部位が3つの停止コドンのうちの1つとクラス1翻訳終結因子によって同時に占められた時に起こる。真核生物では、この終結因子はeRF1(eukaryotic release factor 1)であり、リボソーム上の最後のペプチジルtRNAの加水分解を促進するタンパク質である。eRF1の活性はGTP結合タンパク質eRF3との結合によって刺激される。この複合体は二重の役割を果たしており、「GTP状態」ではeRF1の停止コドンやペプチジルtRNAへの位置づけを制御し、「GDP状態」ではeRF1のリボソームからの遊離を促進する。eRF1は高度に保存されたAsn-Ile-Lys-Ser(NIKS)テトラペプチドを含んでおり、これはeRF1とリボソームとの相互作用に必須である。ヒトのeRF1をコードする遺伝子は染色体5q31.2にマップされている。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
eRF1 抗体 (E-11) | sc-365653 | 200 µg/ml | $316.00 | |||
eRF1 (E-11): m-IgGκ BP-HRP Bundle | sc-522314 | 200 µg Ab, 40 µg BP | $354.00 | |||
eRF1 (E-11) 中和ペプチド | sc-365653 P | 100 µg/0.5 ml | $68.00 |