NALP2阻害剤は、自然免疫系の重要な構成要素であるNALP2タンパク質の活性を調節する化学物質である。これらの阻害剤は、NALP2タンパク質上の特定の結合部位と相互作用することにより、その分子機能に制御的影響を及ぼす。NALP2タンパク質自体はNOD様受容体(NLR)ファミリーの重要な一部であり、細胞内の様々な危険シグナルを感知し、それに応答する上で極めて重要な役割を果たしている。NALP2は、他のNLRタンパク質とともに、インフラマソームと呼ばれる多タンパク質複合体の構築に寄与している。
これらの複合体は、細胞ストレス因子や病原体に応答して、インターロイキン-1β(IL-1β)やインターロイキン-18(IL-18)などの炎症性サイトカインの成熟と放出を開始する役割を担っている。NALP2を標的とすることで、これらの阻害剤は炎症反応を調節する可能性があり、それは様々な生物学的過程に影響を及ぼす可能性がある。NALP2阻害剤の研究は、免疫系における複雑な制御メカニズムの理解に貢献し、炎症シグナル伝達カスケードの制御に関する将来の洞察に道を開くかもしれない。
| 製品名 | CAS # | カタログ # | 数量 | 価格 | 引用文献 | レーティング |
|---|---|---|---|---|---|---|
MCC950 sodium salt | 256373-96-3 | sc-505904 sc-505904A sc-505904B sc-505904C | 5 mg 10 mg 50 mg 100 mg | $112.00 $194.00 $871.00 $1538.00 | 3 | |
MCC950はよく知られたNALP3阻害剤であり、NALP2に対してもある程度の阻害活性を示している。 | ||||||
Glyburide (Glibenclamide) | 10238-21-8 | sc-200982 sc-200982A sc-200982D sc-200982B sc-200982C | 1 g 5 g 25 g 100 g 500 g | $45.00 $60.00 $115.00 $170.00 $520.00 | 36 | |
グリブリドはNLRPファミリーの中でもNALP2を阻害することが分かっている。抗炎症作用が期待される。 | ||||||
Oridonin, R. rubescens | 28957-04-2 | sc-202751 | 5 mg | $77.00 | ||
オリドニンはRabdosia rubescensから発見された天然化合物であり、NALP2を阻害し、炎症の軽減につながることが判明している。 | ||||||