クラスIIトランスアクチベーター活性化剤は、抗原提示に必要なMHCクラスII遺伝子の転写を調整するCIITAの発現と活性に影響を与えることができる様々な化学化合物で構成されている。アムレキサノックスやピリメタミンのような化合物は、CIITAの発現に直接関与する転写因子に影響を与える代謝経路やシグナル伝達経路に関与するキナーゼや酵素の活性を調節することにより、間接的にCIITAの活性を高める。AmlexanoxによるIKK-epsilonキナーゼとTBK1キナーゼの阻害は、CIITAをアップレギュレートすることが知られている転写因子であるIRF3の活性化につながる。ピリメタミンはジヒドロ葉酸還元酵素を阻害することで、転写因子の補因子として働く代謝産物の蓄積を引き起こし、CIITAの発現を高める。
クロロキンやロリプラムなどの化学物質は、それぞれエンドソームのシグナル伝達やサイクリックAMP(cAMP)レベルに影響を与え、CIITA転写の制御因子として知られるNF-kBが関与する経路の活性化につながる。クロロキンはエンドソームの酸性化を阻害し、TLRシグナル伝達とそれに伴うNF-kBの活性化に影響を与え、一方ロリプラムはホスホジエステラーゼ4を阻害することでcAMPを上昇させ、PKAを活性化させ、最終的にCIITAの転写を促進させる。また、5-アザシチジンやトリコスタチンAのようなエピジェネティック修飾因子も、CIITAプロモーターの脱メチル化やヒストンアセチル化を促進し、CIITAの転写を促進するオープンなクロマチン状態にすることで役割を果たしている。レスベラトロールによるSIRT1の活性化、スルフォラファンとオルチプラズによるNrf2への作用は、転写因子や核内受容体の活性を調節することが、間接的にCIITAの発現を促進することを示している。
関連項目
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