WD-リピートは様々なタンパク質に見られるモチーフであり、一般的に三次プロペラ構造を形成する40-60アミノ酸からなる保存されたコアによって特徴づけられる。WD-リピートを含むタンパク質は幅広い細胞機能に関与しているが、一般的にはクロマチンアセンブリ、細胞周期制御、シグナル伝達、RNAプロセシング、アポトーシス、小胞輸送に関する制御機構に関与している。WDR77(WD-リピートドメイン77)はMEP50としても知られ、5つのWD-リピートを持つ342アミノ酸のタンパク質で、U snRNPの初期アセンブリを制御していると考えられている。さらに、WDR77はPRMT5を含むメチルトランスフェラーゼ複合体の構成要素として機能し、様々なスプライセオソームのSmタンパク質においてアルギニンをジメチルアルギニンに変換する。この変換により、Smタンパク質は運動ニューロンの生存(SMN)複合体へと誘導され、そこでリボ核タンパク質コア粒子に組み立てられる。メチルトランスフェラーゼ複合体との関わりから、WDR77は精巣腫瘍の発生に関与していると考えられており、発癌における役割が示唆されている。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
WDR77 抗体 (FG-4) | sc-100899 | 100 µg/ml | $333.00 |