RNF4 抗体 (205F2G) は、ウェスタンブロッティング (WB) によりヒト由来の RNF4 タンパク質を検出するマウスモノクローナル IgG1 κ 軽鎖抗体です。 RNF4 抗体 (205F2G) は非結合型の抗 RNF4 抗体 (205F2G) としても利用できます。 RNF4 は SNURF としても知られ、転写調節に関与することで細胞プロセスにおいて重要な役割を果たしています。RNF4はC末端のRINGフィンガーモチーフ、すなわち直鎖状、超らせん状、4方向ジャンクションDNAなど、さまざまなDNA構造との相互作用を促進する特殊なジンクフィンガー領域を含んでいます。このさまざまなDNA形態との結合能力により、RNF4は核タンパク質の構造形成に影響を及ぼすことが可能となり、これは正常な遺伝子発現とクロマチン構造に不可欠です。 RNF4は主にヒトの精巣とマウスの胚で発現しており、発生プロセスと生殖細胞機能における重要性を示しています。RNF4はヌクレオソームと相互作用することが示されており、転写活性化因子および転写抑制因子として作用し、アンドロゲン受容体の活性を媒介し、POZ-AT フック-ジンクフィンガータンパク質(PATZ)などの他のタンパク質と複合体を形成して遺伝子発現を調節します。ヒトRNF4をコードする遺伝子は染色体4p16.3に位置しており、遺伝学的研究との関連性およびさまざまな疾患における潜在的な影響が示唆されています。
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RNF4 参考文献:
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