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ポリ (I:C) と呼ばれることが多いポリイノシン‐ポリシチジル酸カリウム塩は,分子生物学および免疫学研究で広く使用される二本鎖RNA (dsRNA) の合成アナログである。この化合物はウイルス感染を模倣する能力が認められており、ウイルス病原体に対する免疫応答を研究するための貴重なツールとなっている。特に、ポリ (I:C) は、複製ウイルスからdsRNAを検出する自然免疫系の成分であるToll様受容体3 (TLR 3) を活性化するために利用される。ポリ (I:C) によるTLR 3の活性化は下流シグナル伝達カスケードを誘発し, I型インターフェロンおよび他のサイトカインの産生につながる。この反応は抗ウイルス防御機構の研究とワクチンアジュバントの開発の中心である。さらに、ポリ (I:C) は、RNA干渉、遺伝子発現、およびこれらの経路の調節におけるdsRNAの役割を支配する細胞プロセスに焦点を当てた研究で使用されている。dsRNA-タンパク質相互作用の研究におけるモデル化合物としてのその使用は、細胞がどのようにウイルス感染を認識し、応答するかを分子レベルで理解することにも貢献している。
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製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Polyinosinic-polycytidylic acid potassium salt, 5 mg | sc-202767 | 5 mg | $194.00 |