PaipとはPABP-interacting proteinの略で、ポリアデニル酸結合タンパク質(PABP)と結合する。PaipにはPaip1とPaip2と呼ばれる2種類のタンパク質がある。Paip1は翻訳を刺激し、Paip2はPaip1とPABPへの結合を競合し、翻訳を抑制する。Paip1はeIF4Gの中央部分に似た領域を持つ。Paip2はポリアデニル酸RNAに対するPABPの親和性を低下させ、ポリ(A)リボ核タンパク質の繰り返し構造を破壊する。Paip2にはPABPに対する結合部位が2つあり、1つはC末端に位置する16アミノ酸の伸長、もう1つはより大きな中央領域に位置する。Paip2とPABPの結合には2対1の化学量論があり、1分子のPABPと2分子のPaip2を含む3量体複合体を形成する可能性を示している。重要なことは、PABPのRRM領域に高い親和性で結合する中央のPaip2断片だけが、PABPのpoly(A) RNAへの結合と翻訳を阻害するということである。elF4Gが切断された抽出液の翻訳は、Paip2による阻害に抵抗性である。ヒトのPaip2遺伝子は染色体5q31に位置し、127アミノ酸のタンパク質をコードしている。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Paip2 抗体 (A-2) | sc-376970 | 200 µg/ml | $316.00 | |||
Paip2 (A-2): m-IgG Fc BP-HRP Bundle | sc-540677 | 200 µg Ab; 10 µg BP | $354.00 | |||
Paip2 (A-2): m-IgG1 BP-HRP Bundle | sc-542292 | 200 µg Ab; 20 µg BP | $354.00 | |||
Paip2 (A-2) 中和ペプチド | sc-376970 P | 100 µg/0.5 ml | $68.00 |