太い筋フィラメントの主成分であるミオシンは、球状の頭部と長い尾部を持つ長い非対称分子である。平滑筋および心筋/心室筋の活性化には、主にカルシウムとミオシンのリン酸化を増加させる経路が関与し、収縮をもたらす。脊椎動物の線条筋のミオシンは、2本の重鎖と4本の軽鎖から構成されている。軽鎖には、リン酸化可能な調節型(MLC2)、リン酸化不可能なアルカリ型(MLC1およびMLC3)の2種類がある。ミオシン軽鎖ホスファターゼは、活性化されたミオシン軽鎖を脱リン酸化することにより筋収縮を制御する。脊椎動物の骨格筋におけるミオシンアルカリ軽鎖の役割はよくわかっていないが、平滑筋のアルカリ軽鎖はミオシンの活性部位に関与している可能性がある。ミオシンアルカリ軽鎖のいくつかのアイソフォームが同定されており、ミオシン軽鎖遺伝子ファミリーによってコードされている。それぞれが異なる筋タイプに関連している。ヒトミオシン軽鎖は心臓マーカーとして使用できる。MYL3がコードするミオシン軽鎖3はアルカリ軽鎖で、心室アイソフォーム(MLC1v)とも遅筋骨格筋アイソフォームとも呼ばれる。ヒトとマウスのミオシン軽鎖3タンパク質は、全体で91%の配列同一性を有している。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
MYL3 抗体 (MLM520) | sc-47720 | 100 µg/ml | $316.00 |