IL-1αとIL-1βと呼ばれる2種類のインターロイキン-1が報告されている。IL-1αとIL-1βは異なる遺伝子によってコードされ、配列の同一性はおよそ25%しかないが、同じレセプターに結合し、同様の生物学的反応を引き起こすようである。IL-1の産生は一般に炎症に関連すると考えられているが、腎臓の発達、胸腺細胞の分化、軟骨の分解などでも発現することが示されている。IL-1は、Tリンパ球やBリンパ球、ナチュラルキラー(NK)細胞の活性化因子として作用し、免疫反応や炎症の制御において重要な役割を果たしている。IL-1受容体拮抗薬(IL-1ra)は、IL-1αとIL-1βのインターロイキン受容体への結合を阻害するサイトカインである。IL-1raは、IL-1の活性を中和することにより、免疫・炎症反応の抑制に寄与し、重症活動性関節リウマチの治療薬として注目されている。IL-1raには4つのアイソフォームがあり、alternative splicing eventの結果として産生される。
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IL-1ra抗体(5G11) 参考文献:
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