分子シャペロンとも呼ばれるヒートショックタンパク質(HSP)は、高度に保存され、大量に発現するタンパク質で、多タンパク質複合体の構築と隔離、細胞膜を横断する新生ポリペプチド鎖の輸送、タンパク質のフォールディングの制御など、多様な機能を持つ。HSP60は、ATP依存的に細胞内ポリペプチドのフォールディングとアセンブリーを特異的に促進するユビキタスなHSPである。マイコバクテリアHSP 65は、樹状細胞(DC)によるCD8 T細胞への外来性タンパク質の交差提示を促進する能力を持つHSPファミリーのメンバーである。HSP 65は哺乳類のHSP 60と高い配列相同性を持つ。血液中およびアテローム性動脈硬化病変におけるHSP 65特異的T細胞の存在は、アテローム性動脈硬化症の発症と病変の永続化に重要な因子である可能性がある。
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HSP 65抗体(BDI577) 参考文献:
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- 結核菌由来の65kDaヒートショックタンパク質(hsp 65)のエピトープに対するT細胞の反応性は、ラットの関節炎感受性と一致しており、hsp 65特異的細胞反応によって制御されている。 | Hogervorst, EJ., et al. 1991. Eur J Immunol. 21: 1289-96. PMID: 1709871
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