DPPA2 抗体 (210CT5.14.6.1) は、ウェスタンブロッティング (WB) によりヒト DPPA2 を検出するマウスモノクローナル IgG1 κ 軽鎖抗体です。抗 DPPA2 抗体 (210CT5.14.6.1) は非結合体フォーマットでご利用いただけます。DPPA2は、別名、発生多能性関連2またはPESCRG1(多能性胚性幹細胞関連遺伝子1タンパク)とも呼ばれ、298個のアミノ酸から構成され、主に核に局在します。DPPA2は、胚性幹細胞における多能性を維持する上で重要な役割を果たしています。DPPA2は、自己複製と分化のバランスを調節するのに役立ち、これは正常な発生と組織の恒常性維持に不可欠です。DPPA2の機能異常は、異常な細胞増殖や癌の形成に関与していることが示唆されており、腫瘍生物学におけるDPPA2の重要性を浮き彫りにしています。DPPA2をコードする遺伝子はヒト染色体3上に位置しており、この領域には1,100以上の遺伝子が存在し、その中にはアポトーシスを媒介するRASSF1や血管新生抑制に関与するSEMA3Bなどのいくつかの重要な癌抑制遺伝子が含まれています。さらに、第3染色体はマルファン症候群やフォン・ヒッペル・リンダウ症候群を含む様々な遺伝性疾患と関連しており、発生過程と疾患状態の両方におけるDPPA2の重要性を強調しています。
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DPPA2 参考文献:
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