T細胞抗原受容体(TCR)は外来抗原を認識し、そのような認識事象を細胞内シグナルに変換し、細胞を休眠状態から活性化状態へと変化させる。活性化と細胞傷害性Tリンパ球(CTL)媒介の細胞傷害性には、「アクセサリー分子」と呼ばれる付加的なタンパク質も必要である。例えば、CD2、CD4、CD8、LFA-1、CD28はよく特徴付けられたアクセサリー分子の例である。DNAXアクセサリー分子-1またはDNAM-1と呼ばれるアクセサリー分子も報告されている。DNAM-1は膜貫通型糖タンパク質で、318アミノ酸長で2つの免疫グロブリン様ドメインを持つ。DNAM-1はT細胞とナチュラルキラー(NK)細胞の両方に発現しており、CTLを介した細胞傷害の際の一次接着に関与している。
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DNAM-1抗体(4j67) 参考文献:
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- 子宮頸部前がん病変または浸潤性子宮頸がんの女性患者における、一連の刺激免疫チェックポイント受容体(NKG2DおよびDNAM-1)および抑制免疫チェックポイント受容体(PD-1、TIGIT、Tim-3)を介した循環CD3+CD56+ NKT様細胞の分類。 | Solorzano-Ibarra, F., et al. 2024. Immunol Lett. 269: 106889. PMID: 38945372