ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)は、ジアシルグリセロール(DAG)をリン酸化してホスファチジン酸を生成する。DAGとホスファチジン酸は、シグナル伝達カスケードにおいてセカンドメッセンジャーとして働く脂質である。DGKαは細胞の活性化と致死的エクソソームの分泌に影響を与え、その結果細胞死を制御する。DGK-βは尾状核や嗅球結節などの限られた脳領域に多く存在する。DGK-γは全長および切断された転写産物をコードし、ヒトの様々な組織に存在するが、網膜で最も多く発現している。DGK-δは骨格筋に最も多く存在する。DGK-εはアラキドニルを含むジアシルグリセロールに特異性を示し、主に精巣で発現している。DGK-ζは脳と筋肉に最も多く存在する。DGK-etaはDGK-δに近縁である。DGK-θは小脳と海馬に最も多く存在する。DGK-ιは、長い3-プライム非翻訳領域を含む12kb以上の優勢な転写産物として脳と網膜に存在し、さらに9.5kbと7.5kbの低存在転写産物がある。DGKは制御的な役割を果たす構造モチーフを持っており、これらのモチーフがDGKを5つのサブタイプに分ける根拠となっている。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
DGK-ι 抗体 (D-4) | sc-271383 | 200 µg/ml | $316.00 |