真核細胞では、成熟促進因子、M期特異的ヒストンキナーゼ、M期キナーゼなど様々な名で知られるプロテインキナーゼの活性化によって有糸分裂が開始される。このプロテインキナーゼは、触媒サブユニット(Cdc2)、制御サブユニット(サイクリンB)、低分子量サブユニット(p13-Suc 1)から構成されている。Cdc/サイクリン酵素は複数のレベルで制御されているが、中でもチロシンリン酸化による触媒サブユニットの制御が最もよく理解されている。チロシンリン酸化はCdc2/サイクリンB酵素を阻害し、チロシン脱リン酸化は有糸分裂の開始時に起こり、プレMPF複合体を直接活性化する。B型サイクリンはCdc2プロテインキナーゼのM期制御サブユニットに作用するだけでなく、Cdc2が生理的基質であるCdc25AとCdc25B内因性チロシンホスファターゼも活性化することが証明された。この作用の特異性は、サイクリンAやサイクリンD1がCdc25AやCdc25Bに対してこのような刺激を示さないことで示されている。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
CCNB1/cyclin B1 抗体 (V92.1) | sc-53238 | 200 µg/ml | $316.00 |