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抗利尿ホルモンであるバソプレシン(AVP)は、体液浸透圧の調節に関与する環状非ペプチドである。AVPは、Gタンパク質共役型受容体であるバソプレシン受容体V1a、V2、V3(V1bとも呼ばれる)ファミリーを介してその作用を媒介する。AVP受容体V1aは、血管収縮、肝臓のグリコーゲン分解、血小板の接着など、いくつかの機能を担っている。V1aレセプターは、全長のタンパク質と、アミノ末端がタンパク質分解によって切断された短いタンパク質として検出される。V1a受容体はGq/11タンパク質と結合し、細胞内カルシウム濃度を上昇させる。ヒトAVP受容体V2遺伝子は染色体Xq28にマップされ、肺と腎臓で発現している。V2受容体の変異は、腎臓がAVPに反応して尿を濃縮できないことを特徴とするまれなX連鎖性疾患である腎性糖尿病性不感症(NDI)をもたらす。AVP受容体V2はGsタンパク質とサイクリックAMPセカンドメッセンジャーシステムを活性化する。AVP受容体V3は下垂体に優先的に発現し、細胞内カルシウム貯蔵量を動員することにより、AVPに反応して副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の放出を刺激する。AVP受容体拮抗薬は、高血圧、うっ血性心不全、ネフローゼ症候群、ACTH分泌腫瘍において治療効果が期待される。
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注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
AVP Receptor V1a 抗体 (7G8) | sc-134276 | 50 µg/0.5 ml | $333.00 |