AGXT抗体(173J2B)は、ウェスタンブロッティング(WB)によりヒトサンプル中のAGXTを検出するマウスモノクローナルIgG1抗体です。AGXTは別名アラニン-グリオキシル酸アミノ基転移酵素とも呼ばれ、アミノ酸代謝、特にアラニンとグリオキシル酸をピルビン酸とグルタミン酸に変換するトランスアミナーゼプロセスにおいて重要な役割を果たす392個のアミノ酸からなるタンパク質です。 この酵素機能は代謝バランスを維持し、高シュウ酸尿症1型(HP1)などの症状につながる可能性のある有毒代謝産物の蓄積を防ぐために不可欠です。AGXTは主に肝細胞のペルオキシソームに局在し、そこでAGXTはアミノ酸の分解と有害化合物の解毒を促進します。AGXTのホモ二量体構造は補酵素としてピリドキサルリン酸を必要とし、AGXTが基質を適切に結合させ変換させるため、酵素活性に不可欠です。AGXTの重要性は代謝機能にとどまらず、AGXT遺伝子に変異があると深刻な健康問題を引き起こす可能性があるため、正常な生理機能と疾患状態の両方におけるAGXTの重要性を強調しています。抗AGXT抗体(173J2B)は、代謝障害におけるAGXTの役割と潜在的な治療標的を研究する研究者にとって非常に有用なツールです。
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AGXT 参考文献:
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