CIB3阻害剤には、カルシウム・インテグリン結合ファミリーメンバー3(CIB3)タンパク質の機能活性を間接的に阻害する様々な化合物が含まれる。これらの化合物はCIB3そのものを阻害するものではないが、CIB3が関与している可能性のある様々な細胞内シグナル伝達経路やプロセスに関与している。
例えば、PI3K阻害剤であるWortmanninとLY294002は、PI3K/AKT/mTORシグナル伝達経路で重要な役割を果たすセリン/スレオニン特異的プロテインキナーゼであるAKTのリン酸化を阻害する。この経路は、細胞の成長、生存、代謝、増殖などのプロセスに不可欠である。CIB3がこの経路に関与しているか、あるいはその活性がAKTによって調節されているのであれば、WortmanninやLY294002のような化合物によるPI3Kの阻害とそれに続くAKTリン酸化の低下によって、CIB3の活性が低下する可能性がある。
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