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テジゾリドはオキサゾリジノンクラスの新規抗生物質であり、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)やVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)などの多剤耐性株を含む、幅広いグラム陽性病原体に対する強力な抗菌活性を有することから、広く研究されてきた。その作用機序は、細菌のリボソームの50Sサブユニットに結合することでタンパク質合成を阻害し、そこで開始複合体の形成を阻害してタンパク質鎖の伸長を妨げ、細菌の増殖停止と細胞死に導くというものである。初期のオキサゾリジノン系抗菌薬とは異なり、テジゾリドは独自の結合親和性と結合部位の相互作用をわずかに変化させることにより、低用量での活性と有効性を高め、耐性菌の発生頻度を低下させる。テジゾリドの臨床応用としては、グラム陽性菌による重症皮膚感染症や肺炎の治療に焦点が当てられている。さらに、薬物動態学的研究により、1日1回の投与が可能な良好な半減期や、同クラスの他の抗生物質と比較して低濃度での有効性が強調される薬力学的特性などの利点が示されている。テディゾリドの開発は、細菌感染症、特に他の抗生物質に耐性を持つ細菌感染症の治療における大きな進歩である。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Tedizolid, 5 mg | sc-475055 | 5 mg | $265.00 |