T-FABP 抗体 (AT13F9) は、ウェスタンブロッティング (WB) や酵素免疫測定法 (ELISA) などのアプリケーションにより、ヒトサンプル中の T-FABP を検出するマウスモノクローナルIgG1抗体です。T-FABPは、PERF、FABP9、またはPERF15としても知られており、脂肪酸結合タンパク質ファミリーの一員であり、精子形成中の精巣の生殖細胞に特異的に発現し、生殖細胞の発生に重要な役割を果たしています。T-FABP (AT13F9) 抗体は精巣における T-FABP の検出を可能にし、発育中の精子細胞のエネルギー需要と細胞膜合成に不可欠な脂肪酸の輸送と代謝における特殊な機能を示唆しています。脂肪酸の取り込みと細胞内輸送を促進することで、T-FABPは正常な精子形成に必要な脂質恒常性の維持に寄与し、男性の生殖能力におけるその重要性を際立たせます。抗T-FABP抗体(AT13F9)は、精子形成のメカニズムや生殖機能における脂肪酸代謝の役割を研究する研究者にとって不可欠なツールとなります。
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T-FABP 参考文献:
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