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シネフリン塩酸塩はα-アドレナリン受容体アゴニスト(α1A-AR)であり、シネフリン(0.1-30muM)はラット大動脈において用量依存的に強力な血管収縮作用を示し、この作用はプラゾシン、BRL15572、ケタンセリンによる前処理で有意に抑制されるが、SB216641やプロプラノロールによる前処理では抑制されないことから、シネフリンはアドレナリン作動性のα(1)-受容体、セロトニン作動性の5-HT(1D)受容体、5-HT(2A)受容体を介して収縮作用を発揮することが示された。シネフリン、1R,2S-ノルエフェドリン、β-フェネチルアミンのKi値は3つのサブタイプすべてで同じであるが、シネフリンのみがHEK293細胞で安定に発現しているα1A-ARサブタイプの部分アゴニストであり、EC50は4muMであり、100muMでL-フェニレフリン最大値の55.3%に相当する最大反応を示した。CHO細胞で安定に発現させたα2A-およびα2C-ARサブタイプの機能的研究から、シネフリンは神経終末に存在するシナプス前α(2A)-およびα(2C)-ARサブタイプのアゴニストというよりむしろアンタゴニストとして作用する可能性が示されたが、シネフリンのアンタゴニスト活性はその部分的アゴニスト効力より低い。シネフリン(~100muM)投与は、L6骨格筋細胞の生存率に影響を与えることなく、用量依存的に基礎グルコース消費量をコントロールの50%まで増加させる。シネフリンは、グルコース消費だけでなく、基礎あるいはインスリン刺激による乳酸産生も有意に刺激する。シネフリン投与はAMPKのリン酸化を刺激するが、Aktのリン酸化は刺激しない。シネフリンにより誘導されるグルコース消費および細胞質から細胞膜へのGlut4の移動は、AMPKの阻害に感受性があるが、PI3キナーゼの阻害には感受性がない。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Synephrine Hydrochloride, 5 g | sc-394099 | 5 g | $240.00 |