ショウジョウバエのseven in absentia(sina)遺伝子のヒトホモログであるSIAHは、腸上皮で発現し、アポトーシス時に活性化される腫瘍抑制タンパク質である。ヒトのSIAHタンパク質は2つの異なる遺伝子産物、SIAH-1、およびわずかに大きいタンパク質SIAH-2として産生され、これらは高度に保存されたC末端配列を共有し、N末端領域が異なる。SIAH-1は、タンパク質分解に必要なN末端RING-fingerドメインと、オリゴマー化と標的タンパク質へのSIAH結合を制御するシステインに富んだC末端ドメインを含んでいる。腫瘍抑制因子として、SIAH-1はDCC(大腸がんで欠失)と結合し、ユビキチン-プロテアソーム経路を介したDCCの分解を制御する。SIAH-1はまた、Bcl-2関連タンパク質であるBag-1とも結合し、それによって細胞増殖を阻害する。SIAH-1の大部分は核に局在するが、ごく一部は細胞質にも存在する。この核局在は、SIAHタンパク質が他の核マトリックスタンパク質やDNAと相互作用している可能性を示唆している。
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SIAH-1/2抗体(4B4B6) 参考文献:
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