単球とマクロファージの産生、生存、機能は、マクロファージコロニー刺激因子M-CSFによって、そのチロシンキナーゼ受容体Fmsを介して制御されている。M-CSFとFmsの結合は、SH2含有イノシトールホスファターゼSHIPのチロシンリン酸化とShcのリン酸化チロシン結合ドメインとの結合を誘導する。SHIPタンパク質はPtdIns P3をPtdIns Psに加水分解し、細胞増殖を強力に阻害する。SHIPはCD28の標的でもあり、SHIPがT細胞活性化の制御に関与している可能性を示唆している。SHIPにはいくつかのスプライスバリアントがあり、造血と精子形成に発現する。SHIPのホモログであるSHIP-2は、造血細胞と非造血細胞の両方で発現している。T細胞やB細胞に加えて、脾臓、胸腺、肺でもSHIPとSHIP-2が共発現していることが示されている。SHIPは線維芽細胞、心臓、骨格筋、様々な脳領域でも発現しており、その発現はTSHおよびEGF刺激細胞で増強される。SHIPと同様に、SHIP-2もチロシンリン酸化され、B細胞レセプターとFcgRIIのライゲーション後にShcと会合する。SHIP-2は神経膠芽腫細胞においてG1期の細胞周期停止を引き起こし、PI 3キナーゼ-PI 3キナーゼB経路の制御において負の役割を果たす。SHIPとSHIP-2は共に、増殖抑制を含むFcgRIIBシグナル伝達を媒介する。
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注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
SHIP-2 抗体 (Z-16) | sc-100387 | 100 µg/ml | $333.00 |