いくつかのセリン/スレオニンプロテインキナーゼがシグナル伝達経路の中間体として関与している。ERK/MAPキナーゼ、リボソームS6キナーゼ(Rsk)、Raf-1などである。Raf-1は内在性のセリン/スレオニン活性を持つ細胞質タンパク質である。現在までに試験されたほぼ全ての細胞株で広く発現しており、マウス肉腫ウイルスの3611株の形質転換遺伝子の産物であるv-Rafの細胞ホモログである。v-Rafタンパク質の調節されないキナーゼ活性は形質転換と有糸分裂に関連しているが、Raf-1の活性は通常調節N-末端ドメインによって抑制されている。Raf-1は様々なチロシンキナーゼ受容体の活性化やpp60v-Srcの発現に反応して活性化される。Ras p21がRaf-1の活性化に関与し、膜チロシンキナーゼからRaf-1へのメッセンジャーの役割を果たしている可能性があるという証拠が蓄積されつつある。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Raf-1 抗体 (540) | sc-52827 | 100 µg/ml | $316.00 |