Raf-1は内在性のセリン/スレオニンキナーゼ活性を持つユビキタスに発現する細胞質タンパク質である。Raf-1(c-Raf)はv-Rafの細胞ホモログであり、ネズミ肉腫ウイルスの3611株の形質転換遺伝子の産物である。v-Rafタンパク質の制御されないキナーゼ活性は細胞の形質転換と有糸分裂に関連している。Raf-1は通常、その制御N-末端ドメインによって抑制されている。Raf-1はpp60v-Srcの発現に応答するだけでなく、様々なチロシンキナーゼレセプターに応答して活性化される。具体的には、Raf-1は触媒ドメインの338番セルにリン酸化され、339番セルはあまりリン酸化されない。このリン酸化には、PI 3-キナーゼとRasシグナル伝達経路の共活性化が必要である。Raf-1はTyr340と341でもリン酸化され、MEKのリン酸化を誘導する。Ser621のリン酸化はRaf-1の触媒活性とc-AMP依存性プロテインキナーゼA(PKA)によるダウンレギュレーションに必須である。PKAはRaf-1の43番セリンと259番セリンもリン酸化する。259番のPKAリン酸化はRaf-1を阻害し、338番のRaf-1活性化に必要なリン酸化を減少させる。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
p-Raf-1 抗体 (6B4) | sc-81513 | 50 µg/0.5 ml | $316.00 |