Ox40リガンドであるOx40L(gp34とも呼ばれる)は、シグナルペプチドを持たないため、II型膜タンパク質である。腫瘍壊死因子(TNF)スーパーファミリーの一員であるOx40Lは、樹状細胞とT細胞の相互作用、T細胞のホーミング、B細胞の活性化に関与するコスティミュレイトリー分子である。Ox40Lとその受容体であるOx40との結合は、エフェクターT細胞に強力なコスティミュレイトリーシグナルを与える。Ox40Lは活性化B細胞に優先的に見出され、その受容体であるOx40は活性化T細胞に発現する腫瘍壊死因子受容体(TNFR)ファミリーのメンバーである。Ox40Lは、in vivoでの抗原特異的T細胞応答において、また、抗原提示細胞(APC)上に発現している場合には、T細胞活性化のプライミングとエフェクターの両方の段階において、重要な役割を果たしている。
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Ox40L抗体(ANC10G1) 参考文献:
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