OLIG2 抗体 (1G11) は、マウス、ラット、ヒト由来の OLIG2 タンパク質をウェスタンブロッティング (WB)、免疫沈降 (IP)、免疫蛍光 (IF)、パラフィン包埋切片を用いた免疫組織化学 (IHCP)、および酵素免疫測定法 (ELISA) で検出するマウスモノクローナル IgG1 κ軽鎖抗体です。OLIG2 (1G11) 抗体は非結合体としてもご利用いただけます。bHLH(basic helix-loop-helix)転写因子ファミリーに属するOLIG2は、中枢神経系における神経線維を絶縁するミエリン鞘の形成に不可欠なオリゴデンドロサイトの発生において重要な役割を果たしています。このミエリン化は、神経細胞の正常な機能と信号伝達に不可欠であり、OLIG2の発現の乱れはさまざまな神経疾患につながる可能性があります。OLIG2は主に胎児の脳で発現し、オリゴデンドロサイト形成の制御に関与しているため、神経系の発達において重要な役割を果たしています。さらに、OLIG2はNkx-2.2ホメオドメインタンパク質と相互作用し、これは胚発生中の腹側神経パターン形成に不可欠です。オリゴデンドログリア腫(脳腫瘍の一種)ではOLIG2の発現が著しく上昇する一方で、星細胞腫ではほとんど発現が見られないことから、OLIG2がグリア性脳腫瘍の分子マーカーとなる可能性が示唆されています。 正常な発生と疾患の両方においてOLIG2が重要な役割を果たしていることを踏まえると、抗OLIG2抗体(1G11)は、オリゴデンドロサイトの生物学および関連疾患を研究する研究者にとって貴重なツールとなります。
Alexa Fluor® はMolecular Probes Inc., OR., USAの商標です。
LI-COR® and Odyssey® はLI-COR Biosciencesの登録商標です。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
OLIG2 抗体 (1G11) | sc-293163 | 50 µl ascites | $316.00 |