Date published: 2025-9-6

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OG-L002 (CAS 1357302-64-7)

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別名:
3-[4-[(1R,2S)-2-aminocyclopropyl]phenyl]phenol
アプリケーション:
OG-L002 OG-L002は、無細胞アッセイにおいてIC50が20 nMの強力かつ特異的なLSD1阻害剤であり、MAO-BおよびMAO-Aに対してそれぞれ36倍および69倍の選択性を示す。
CAS 番号:
1357302-64-7
分子量:
225.29
分子式:
C15H15NO
試験・研究用以外には使用しないでください。 臨床及び体外診断には使用できません。
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クイックリンク

OG-L002は、酵素リジン特異的脱メチル化酵素1(LSD1、別名KDM1A)を選択的に阻害する。LSD1はヒストンH3(H3K4)のリジン4からメチル基を除去することにより、遺伝子発現の制御に重要な役割を果たすヒストン脱メチル化酵素である。この脱メチル化によってクロマチン構造が変化し、遺伝子の転写抑制につながる。OG-L002の主な作用機序は、LSD1の阻害である。OG-L002はLSD1の活性部位に結合することで、酵素がヒストン基質と相互作用するのを妨げ、脱メチル化酵素活性を阻害する。この阻害はH3K4のメチル化レベルの上昇をもたらし、これはしばしば転写活性状態と関連する。従って、OG-L002はヒストンのメチル化状況を変化させることにより、遺伝子発現パターンの変化を誘導することができる。科学研究において、OG-L002は遺伝子制御におけるヒストン修飾の役割を研究するために広く使用されている。研究者は、ヒストンメチル化の変化が、分化、発生、環境刺激への応答を含む様々な生物学的プロセスに関与する遺伝子の発現にどのように影響するかを理解するために、この化学物質を使用する。さらに、OG-L002は、クロマチンダイナミクスとエピジェネティック制御におけるLSD1活性の広範な意味を探求するツールとしても機能する。LSD1を阻害することで、研究者はこの酵素がクロマチン構造の維持にどのように寄与しているのか、また細胞の記憶とアイデンティティの根底にあるエピジェネティックなメカニズムを調べることができる。


OG-L002 (CAS 1357302-64-7) 参考文献

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注文情報

製品名カタログ #単位価格数量お気に入り

OG-L002, 5 mg

sc-478221
5 mg
$270.00