γエノラーゼ抗体(AT17D10)は、ウェスタンブロッティング(WB)、免疫蛍光(IF)、フローサイトメトリー(FCM)、酵素免疫測定法(ELISA)などのアプリケーションにより、ヒトサンプル中のγエノラーゼを検出するマウスモノクローナルIgG2b抗体です。γエノラーゼはエノラーゼの3つのアイソザイムの1つであり、主に神経組織で発現し、エネルギー生産の重要なステップである2-ホスホグリセリン酸からホスホエノールピルビン酸への変換を触媒することで解糖経路において重要な役割を果たしています。この酵素機能は、エネルギー需要の高い神経細胞において特に重要であり、解糖活性の障害は神経変性状態につながる可能性があります。 抗γエノラーゼ抗体(AT17D10)は神経細胞の細胞質内のタンパク質を標的とし、代謝における役割を明らかにし、神経細胞損傷の潜在的バイオマーカーとしての役割を果たします。そのため、γエノラーゼモノクローナル抗体(AT17D10)は、神経疾患や細胞代謝を研究する研究者にとって非常に貴重なツールとなります。
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