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ノミリンは, Atractylodes lanceaの根茎に見出され,種々の有益な特性を示すセスキテルペンラクトンである。この黄褐色の結晶性粉末は,二環セスキテルペンラクトン類に属し,顕著な抗炎症,抗アレルギーおよび抗癌効果を示した。ノミリンはエタノールおよびメタノールに溶解するが、水には溶解しない。ノミリンは、炎症、細胞増殖およびアポトーシスを含む多くの生化学的および生理学的プロセスと相互作用する。さらに,それはシクロオキシゲナーゼ‐2 (COX‐2) やリポキシゲナーゼ (LOX) のような酵素の活性を調節する。動物実験では、ノミリンは効果的に炎症を抑え、痛みを緩和した。また,ヒスタミン及び他の炎症性メディエーターの放出を抑制することにより抗アレルギー特性を示した。特に,ノミリンは抗癌効果を示し,移植モデルにおける腫瘍増殖を阻害した。細胞ベースの研究では、ノミリンはヒト白血病細胞でアポトーシスを誘導し、ヒト気管支上皮細胞で炎症性メディエーターの放出を減少させ、ヒト結腸癌細胞で細胞死を誘発した。ノミリンの正確な作用機序は一部しか解明されていないが、COX-2やLOXなどの特定の酵素を阻害することによって作用すると考えられている。さらに,ノミリンは腫瘍壊死因子‐α (TNF‐α) およびインターロイキン‐1β (IL‐1β) を含む炎症性サイトカインの産生を阻害する可能性がある。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Nomilin, 25 mg | sc-203163 | 25 mg | $229.00 | |||
Nomilin, 100 mg | sc-203163A | 100 mg | $688.00 |