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Neu5Acα(2-6)GalNAc-α-pNPは、2'-O-(N-acetylneuraminyl)-N-acetylgalactosaminide-α-phenylとしても知られ、グリコシル化およびシアル化過程を研究する生化学研究に広く用いられている合成配糖体である。この化合物はシアル酸(N-アセチルノイラミン酸、Neu5Ac)がN-アセチルガラクトサミン(GalNAc)に結合したもので、さらにパラニトロフェニル(pNP)基が結合している。pNP基は発色レポーターとして働き、酵素活性の簡便な検出と定量を可能にする。研究者はNeu5Acα(2-6)GalNAc-α-pNPを基質としてシアル酸転移酵素、特にシアル酸残基の糖鎖への転移に関与する酵素の活性を研究している。この化合物はまた、糖タンパク質や糖脂質からシアル酸残基を切断するシアリダーゼ(ノイラミニダーゼ)の加水分解活性をモニターするアッセイにも用いられる。比色アッセイ、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、質量分析などの技術はpNP基の遊離を測定するために用いられ、酵素の速度論と基質特異性についての洞察を提供する。さらに、Neu5Acα(2-6)GalNAc-α-pNPは、細胞間コミュニケーション、病原体認識、免疫調節におけるシアリル化糖鎖の生物学的役割を調べるために利用される。このように、この合成配糖体は、シアル化経路とその制御機構についての理解を深める、糖質科学における貴重なツールとなる。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Neu5Ac alpha(2-6)GalNAc-alpha-pNP, 5 mg | sc-501019 | 5 mg | $1200.00 |