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サルモネラ菌(Salmonella typhimurium)由来のリポ多糖(LPS)は強力な細菌内毒素であり、細菌感染モデルや宿主免疫応答の研究に広く用いられている。LPSはエンドトキシンとしても知られ、グラム陰性菌の外膜の主要成分である。研究では、サルモネラ・チフス菌由来のLPSは、マクロファージや樹状細胞などの免疫細胞上のToll様受容体4(TLR4)およびその共受容体であるCD14と相互作用することにより、自然免疫系を活性化する強力なツールとして機能する。この相互作用は、核内因子κB(NF-κB)やマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)経路を含む下流のシグナル伝達経路を引き起こし、腫瘍壊死因子α(TNF-α)、インターロイキン-1β(IL-1β)、インターロイキン-6(IL-6)などの炎症性サイトカインの産生につながる。研究者たちは、サルモネラ・チフス菌由来のLPSを用いて、敗血症、炎症性腸疾患、自己免疫疾患などにおける炎症、宿主と病原体の相互作用、免疫応答の様々な側面を研究している。さらに、その生物学的活性と再現性の高さから、エンドトキシン検出、ワクチン開発、免疫療法研究のためのアッセイにおける標準物質としても用いられている。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Lipopolysaccharide, Salmonella typhimurium, 5 mg | sc-221857 | 5 mg | $184.00 |