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KU‐0063794はmTOR(FRAP)阻害に対して高い特異性を示す。30nMのKU‐0063794は,HEK‐293細胞において疎水性モチーフ(Thr389)のリン酸化を遮断し,続いてTループ残基(Thr229)のリン酸化を遮断することによってS6K1活性を急速に除去するのに十分である。100~300nMのKU‐0063794はS6K1とS6蛋白質のアミノ酸誘導リン酸化を完全に阻害した。KU‐0063794は,Ser2448におけるmTORC1及びSer2481におけるmTORC2のリン酸化を用量依存的及び時間依存的に阻害した。KU‐0063794は,血清の存在下またはIGF1刺激後に,Ser473および予想外のThr308でのAktの活性およびリン酸化,ならびにThr246でのAkt基質PRAS40,Ser21/Ser9でのGSK3α/GSK3βおよびThr24/Thr32でのFoxo‐1/3aのリン酸化を用量依存的に阻害する。ラパマイシン(sc‐3504)ではなく,KU‐0063794はSGK1活性およびSer422リン酸化ならびにその生理的基質NDGR1をS6K1およびAktリン酸化と同程度に用量依存的に阻害するが,KU‐0063794はホルボールエステル誘導ERKまたはRSKリン酸化およびRSK活性化を阻害しない。KU‐0063794は,ラパマイシンと比較して,Thr37,Thr46およびSer65での4E‐BP1の完全脱リン酸化を誘導するより有意な効力を示す。KU-0063794は、野生型およびmLST8欠損MEFの両方の細胞増殖を阻害し、ラパマイシンよりも有意にG1細胞周期停止を誘導する。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
KU 0063794, 10 mg | sc-361219 | 10 mg | $209.00 |