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しばしばIDPと略されるイミドジホスフェートナトリウム塩は,生化学および分子生物学研究で広く使用されているアデノシン二リン酸(ADP)の非加水分解性類似体である。酵素切断に対する抵抗性があるため、キナーゼやATPアーゼなどのリン酸エステル結合に通常作用する酵素のメカニズムを研究するための貴重なツールとなっている。酵素反応においてATPまたはADPをIDPで置換することにより、研究者は基質のターンオーバーを複雑にすることなく、これらの酵素の結合部位、立体配座変化および触媒機構を調べることができる。この化合物はまた、リン酸化事象が重要なシグナル伝達経路の研究において重要な役割を果たしている。IDPの使用は、リン酸化された中間体の構造的立体配座を模倣するので、想定される「リン酸化」後に起こる特異的なタンパク質-タンパク質相互作用を明らかにするのに役立つ。さらに、その応用はミオシンのようなモータータンパク質の検査にも及び、通常の触媒サイクルを進行させることなく、構造研究のためにタンパク質を特定の状態に安定化させることができる。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Imidodiphosphate sodium salt, 1 g | sc-501001 | 1 g | $250.00 |