IL-12A p35 抗体(C7.4)は、酵素免疫測定法(ELISA)により、ヒトサンプル中のインターロイキン-12A p35 を検出するマウスモノクローナルIgG抗体です。インターロイキン-12A p35は、ヘテロ二量体サイトカインであるインターロイキン-12の重要な構成要素であり、Tヘルパー細胞の分化を促進し、T細胞およびナチュラルキラー(NK)細胞からのインターフェロン-γ(IFN-γ)の産生を高めることで、免疫反応において重要な役割を果たします。このサイトカインは、食細胞やB細胞を含む様々な抗原提示細胞から分泌され、特にエプスタイン・バー・ウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)、リンホチックス・コレオメニンチス・ウイルス(LCMV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)などのウイルスによる感染症においては、抗ウイルス免疫を媒介する上で不可欠です。インターロイキン-12A p35サブユニットは、IL-12受容体を介したシグナル伝達を担う生物学的活性成分であると考えられており、免疫反応の開始と制御に不可欠なものです。 インターロイキン-12A p35の機能を理解することは、癌や慢性感染症を含む様々な疾患における免疫反応の増強を目的とした治療戦略の開発に重要です。抗IL-12A p35抗体(C7.4)は、免疫調節の複雑なメカニズムやインターロイキン-12の潜在的な治療応用を研究する研究者にとって非常に有用なツールです。
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IL-12A p35 参考文献:
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