塩基性ヘリックス-ループヘリックス(bHLH)タンパク質のIdファミリーのメンバーには、Id1、Id2、Id3、Id4が含まれる。これらはユビキタスに発現し、クラスAおよびBのHLHタンパク質のメンバーと二量体化する。塩基性領域がないため、ヘテロ二量体はDNAと結合できない。このように、Id型タンパク質はbHLHタンパク質のDNA結合を負に制御しているようである。Id1はE12とMyo DのDNA結合を阻害することから、筋特異的遺伝子発現を阻害するように機能しているらしい。筋細胞の分化を促進する条件下では、Idタンパク質のレベルは低下し、E12やE47がMyo Dやミオゲニンとヘテロ二量体を形成し、筋分化を活性化する。それぞれのIdタンパク質の発現は成長因子の活性化に強く依存しており、アンチセンスオリゴヌクレオチドによるId mRNAレベルの低下は、成長因子刺激後に停止した細胞の細胞周期への再突入を遅延させることが示されている。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Id2 抗体 (2457C5a) | sc-81298 | 100 µg/ml | $333.00 |