HLA-DR/DP抗体(HL-40)は、マウスモノクローナルIgG2a抗体で、HLA-DRおよびHLA-DPタンパク質のβ鎖をターゲットとして設計されており、ヒト白血球抗原DRおよびDPあるいはMHCクラスII DRおよびDPとしても知られている。これらのタンパク質は主要組織適合性複合体(MHC)クラスII分子の必須成分であり、細胞外抗原ペプチドをCD4+Tヘルパー細胞に提示することにより、免疫系において極めて重要な役割を果たし、それによって適応免疫応答を開始し、制御している。HLA-DRとHLA-DPの構造は、α鎖とβ鎖がヘテロ二量体を形成し、抗原提示に重要なペプチド結合溝を形成している。この構造構成は、ペプチドの適切な結合と表示に不可欠であり、抗原提示細胞とT細胞との間の効果的なコミュニケーションを促進し、免疫監視と反応に極めて重要である。HLA-DR/DP(HL-40)モノクローナル抗体は、バーキットリンパ腫のヒト細胞株であるRaji細胞株に対して作製され、ウェスタンブロッティング(WB)、免疫沈降(IP)、フローサイトメトリー(FCM)などの様々な用途において、ヒト由来のHLA-DRおよびHLA-DPのβ鎖を認識します。抗HLA-DR/DP抗体(HL-40)は、HLA-DRおよびHLA-DPの構造成分を正確に標的とすることで、抗原提示のメカニズム、免疫細胞間の相互作用、自己免疫疾患やがんなどの免疫関連疾患の分子基盤の研究を可能にします。HLA-DR/DP (HL-40)抗体は、コンジュゲートおよびノンコンジュゲートの両タイプがあり、複雑な免疫制御機構を解明し、免疫学的研究や臨床応用の発展を目指す免疫学者や研究者にとって不可欠なツールです。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
HLA-DR/DP 抗体 (HL-40) | sc-51617 | 100 µg/ml | $316.00 |