FMR1抗体(4G9)は、マウス、ラット、およびヒト由来のFMR1タンパク質をウェスタンブロッティング(WB)、免疫沈降(IP)、免疫蛍光(IF)、免疫組織化学、および酵素免疫測定法(ELISA)で検出するマウスモノクローナルIgG1抗体です。抗FMR1抗体(4G9)は非結合型もご利用いただけます。FMR1タンパク質は、脆弱X症候群タンパク質(FMRP)としても知られ、シナプス可塑性の調節に重要な役割を果たし、正常な認知機能に不可欠です。FMR1は主に細胞質に存在し、FMR1はポリリボソームと結合して特定のmRNAの翻訳を促進し、それによって神経細胞の活動に応答したタンパク質合成に影響を与えます。この局在により、FMR1はシナプスの発達と機能に関与するタンパク質の翻訳を調節することが可能となり、これは学習と記憶のプロセスにとって特に重要です。 脆弱X症候群では、FMR1遺伝子は5'非翻訳領域のCGGリピートの拡大により転写が抑制され、FMRPが欠乏します。 FMRPが欠乏すると、正常なシナプス機能が損なわれ、この疾患に伴う認知障害の一因となります。さらに、FMR1はFXR1やFXR2といった他のタンパク質と相互作用し、これらは脆弱X症候群にも関与していることが知られており、ヘテロダイマーを形成することで、mRNAの輸送や翻訳にさらに影響を及ぼす可能性があります。FMR1が核と細胞質の間を移動する能力は、mRNAの核内輸送におけるその重要性を強調し、細胞機能における多面的な役割と神経発達障害との関連性を浮き彫りにしています。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
FMR1 抗体 (4G9) | sc-293156 | 50 µl ascites | $316.00 |