CD88はC5a受容体(C5aR)としても知られ、Gタンパク質共役型の膜タンパク質である。CD88は好中球、単球、マクロファージ、肝細胞、肥満細胞、また様々な上皮細胞や内皮細胞に発現しており、炎症性ペプチドC5aの受容体として機能している。研究により、炎症反応におけるCD88の役割が示唆されている。C5aがCD88に結合すると、肝臓で急性期タンパク質の産生が増加することが示されている。脳では、CD88の産生増加が炎症と関連していることが示されている。また、関節リウマチの病態におけるC5a/C5aRの役割や、ヒト気管支上皮細胞(HBEC)がタバコの煙やその他の環境刺激物質にさらされるとC5aに対する応答性が亢進することも示されている。
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CD88抗体(20/70) 参考文献:
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