ボツリヌス中毒は、嫌気性桿菌であるボツリヌス菌が産生する神経毒素によって引き起こされる、まれではあるが重篤な麻痺性疾患である。この神経筋障害は、複雑な一連の分子事象を経て発症し、最終的にはアセチルコリン(Ach)放出の停止と弛緩性麻痺で終わる。BoNT/Eとも呼ばれるE型ボツリヌス神経毒は、シナプトソーム関連蛋白(SNAP-25)をC末端ドメインで切断し、26merのペプチドを放出する。このペプチド産物は興奮-分泌カップリング解除ペプチド(ESUP)として作用して小胞の融合を阻害し、SNAP-25の切断後にAchの放出を長期間(少なくとも3週間)停止させる。BoNT/Eはまたグルタミン酸放出を阻害し、錐体型ニューロンのスパイク活動をブロックする。BoNT/E投与は、局所および全般性のカイニン酸誘発発作を軽減し、またこれらの発作に伴う神経細胞の損失と長期的な認知障害を予防する。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
BoNT/E 抗体 (BE3) | sc-51782 | 100 µg/ml | $316.00 |